BPLファーストステージチーム別辛口雑感&セカンド展望 ~ラウンドワン編~
以下3つのグラフの算出方法については文末を参照。
1位 ラウンドワン 4勝1分
ファーストステージ振り返り
勝ち点13を獲得して圧倒的な強さを見せたのはラウンドワンだった。5試合中4試合の大将戦にU*TAKAが出場するというファーストステージ逃げ切り作戦が功を奏した格好だ。
第1試合のアピナ戦では、3連続ストラテジーカードをぶつけられたがファーストステージ全体で見ればこの瞬間が最大のピンチだった。ストラテジーカードを使われた3曲ともなんとか守り抜いており、アピナ相手に引き分けで抜けることが出来た。特に大将戦のU*TAKA vs DOLCE.のソフラン対決は開幕戦にして頂上決戦の様相を呈していた。
続くレジャラン戦ではU*TAKAが中堅戦に出場しているがこれは中堅戦にSCRATCHが来ているためだと考えられる。2巡目ながら9勝1敗の大活躍を見せたKUREIだが、チャージ・スクラッチ・ソフランは比較的苦手にしているため、U*TAKAを出さざるを得なかったのだろうと推察される。実際の中堅戦では1-PIN相手に完勝と言える2タテを見せ、先鋒戦でのTENINのビハインドを挽回することが出来た。
奇しくもこの中堅戦の2曲はBPLZEROファイナル次鋒戦でのNORI戦との選曲と全く同じであった。NORIにチェッキンを投げられ1324点で勝利していた(NORIは1302点)が今回は1369点(1-PINは1328点)とスコアを大幅に伸ばしている。U*TAKA選曲のbass 2 bassは当時1898点(NORIは1840点)だったところ、今回は1924点(1-PINは1900点)とこちらも大きく点数を伸ばしている。U*TAKAの進化に限界は無いのだろうか・・・?
第8試合スーパーノバ東北戦では”超新星”CORIVEにTENINが2タテを食らうも、KUREI・U*TAKAが危なげなく連勝した。
さらにシルクハット戦でもそれまで大将戦6連勝中で波に乗る”勝利請負人”SEIRYUと”絶対王者”U*TAKAの注目の対戦となったが、SEIRYU選曲のEROICAをストラテジーカードでかわすとチャージジャンルの”脱法皿曲”真 地獄超特急 -HELL or HELL-でSEIRYUの苦手のスクラッチを攻め、ファーストステージに全力を投入したシルクハットを下している。
最終戦となるゲームパニック戦では”中堅戦の鬼”PEACEをKUREIが脅威の2タテ。特にストラテジーカードを1枚残していながらあえてPEACE自選曲のrainbow flyerを受け切ってカウンターした胆力には感嘆する他ない。
大将戦では54GAYAが自選曲ZZで12点差まで迫る粘りを見せたがU*TAKAには一歩及ばず、この時点でゲームパニックはアピナに負けが確定し3位敗退が決定した。
ファーストステージの収穫
蓋を開けてみればU*TAKA、KUREIは共に10戦して9勝1敗という圧倒的な成績を残し、勝った4試合は全て10-2とワンサイドゲームになってしまった。勢いに乗った二人は最早手が付けられなくなっている印象だ。特にKUREIは過去の大会でも本番での勝負強さに定評があったが、BPLでも変わらずに発揮できている点が強い。
ファーストステージの反省点
大勝を収めたラウンドワンだが、ここまで”ガチ押しボーイ”TENINがポイントを獲得することが出来ておらず、(まだ試合形式は発表されていないもののBPLZEROに倣えば)総力戦が予想されるセミファイナルステージ・ファイナルステージに不安を残す。
セカンドステージへの展望
セミファイナルステージでの優先権獲得(3位以内)を目指してひとまずは戦っていくことになるだろう。ところがU*TAKAのコストが切れた(残り60)現状でもKUREIのコストが110残っており、結局セカンドの大将戦5試合も全部U*TAKAかKUREIのどちらかが出てくることになる。はっきり言って他チームからすればこれは悪夢でしかない。
セカンドステージ平均出場レーティングでも結局ラウンドワンが1位となっておりファースト・セカンド両方とも1位という可能性は十分にある。(その場合ファースト2位のアピナは自動的に抜けが確定するはずなのでラウンドワンには頑張って欲しいところだろう)
ここで気になるのはラウンドワンがセカンドステージではあえて勝ち点を操作する可能性があるのではないかという点だ。ラウンドワンからすれば唯一引き分けているアピナはセミファイナル以降のステージでも脅威であると考えるだろう。
アピナ以外の2チームにわざと勝ち点を与え、セカンドステージ2位チームの勝ち点がファースト2位アピナの8点を超える(ファースト2位のアピナが勝ち抜けなくなる)ように仕向ける戦略がありうる。
偶然にも?ファーストステージでは異常なほど引き分けが多かった(15試合中6試合、つまり40%)が、シミュレーション上引き分けの発生確率は13%程度である。そして勝ち・負けはリーグ全体に勝ち点が3点入るが、引き分けでは勝ち点が2点しか入らないことを考えて欲しい。
仮にセカンドステージが期待値通りに進行するとすれば、(SEIRYUのコストが切れたシルクハットが各チームに勝ち点を配給する可能性が高いことも踏まえると)2位争いの勝ち点水準はファーストの8点よりも高くなることが予想できる。ファースト2位のアピナにとっては穏やかな話ではないだろう。
ファースト抜けを確定させ余裕を見せるラウンドワンにとって、意地でも完全優勝を狙いに行くのか、冷徹な立ち回りでアピナを蹴落とす作戦に出るか、注目だ。
【文末の補足】
①BPL各チーム残りコスト
ファーストステージとセカンドステージで均等にコストを使う場合を±0点とし、
1巡目選手のコスト消費は追加の10ごとに-20点、
2巡目選手のコスト消費は追加の10ごとに-10点で計算する。
4巡目選手の出場は1回出場する度に+5点、欠場は-5点として計算。
ファーストとセカンドの合計0点以上が必要条件となる。(※十分条件ではない)
この(1枚目の)グラフではファーストのコスト消費点数を表示している。
なおコストを最も多く使った場合、そのシーズンの得点は-125点となる。
②平均出場レーティング
各ステージにおける、出場選手の平均レーティング(消費コストによる加重平均)を計算した。
セカンドステージについては現時点の残コストから出場機会を逆算し、計算している。
出場選手のレーティングはファーストシーズン終了時の勝敗数補正込みの値を使用した。